世界的デザイナー 石岡瑛子さん死去 （ＮＨＫニュース）
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120127/t10015573051000.html
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1月27日 12時48分
映画や舞台衣装などの革新的なデザインでアメリカのアカデミー賞やグラミー賞を受賞するなど、世界的なデザイナーとして活躍した石岡瑛子さんが亡くなりました。７３歳でした。
石岡さんは東京都の出身で、東京芸術大学を卒業後、大手化粧品メーカーの宣伝部に勤め、女優の前田美波里さんが水着で出演したポスターなどで注目を集めました。その後、独立して角川文庫やデパートのパルコのコマーシャルなどを手がけたあと、ニューヨークを拠点に活動を続けました。ジャズトランペット奏者の故・マイルス・デイビスさんのアルバムジャケットのデザインで１９８７年にグラミー賞を受賞したほか、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画「ドラキュラ」の衣装デザインで１９９３年にアカデミー賞を受賞しました。また、２００８年の北京オリンピック開会式の衣装デザインも手がけるなど、世界的なデザイナーとして活躍を続けました。
石岡さんのステージマネージャーを長い間、務めてきたトレイシー・ロバーツさんは、ＮＨＫの電話取材に対し、「石岡さんは、２１日に東京の病院ですい臓がんのため、亡くなった」と説明しました。石岡さんはニューヨークで活動していましたが、ロバーツさんによりますと、「１年半ほど前から病気を患い、家族に会うために去年９月から日本を訪れていた」ということです。ロバーツさんは、石岡さんが亡くなったことについて、「ことばも出ません」と述べ、その死を悼んでいました。
アメリカのニューヨークタイムズは、石岡さんの追悼記事を舞台などの写真とともに大きく取り上げ、「世界有数のデザイナーの１人で、ポスターや広告、舞台のセットや衣装などを幅広く手がけた。東洋と西洋を融合させた美学はドラマチックで、彼女の作品は多くの人を刺激した」と評価しています。また、石岡さんが衣装デザインを手がけ、現在、ニューヨークのブロードウェーで上演されているミュージカル「スパイダーマン」のプロデューサーたちは、「偉大な女性で、偉大なアーティストだった。彼女の業績は今後も観客を感動させ続けるだろう。今夜の舞台を彼女にささげる」とのコメントを発表しました。
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