幻に終わった橋下ツイッター事件 (ゲンダイネット)
http://gendai.net/articles/view/syakai/133911
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【政治・経済】 2011年11月28日 掲載
当局は「公選法違反」狙っていたが…
「橋下圧勝」の結末が見えていただけに、シラケムードだった選挙戦だが、そんな中で地元のマスコミが注目していたのが橋下氏のツイッターだった。
告示後にいつツイッターを更新するか、「府警幹部も重大な関心を寄せていた」(捜査関係者)からである。
なぜ、当局はそこに照準を合わせていたのか。
「告示後のブログやツイッターの更新は、公選法で禁止されている選挙運動に抵触する可能性があるからです」とは市長選を取材した地元記者だ。
「橋下氏は告示日直前、出自や親戚の過去について書き立てる週刊誌のバッシング報道に堪忍袋の緒が切れて、“ツイッターで反撃する”と宣言していたのです」
鹿児島県阿久根市の前市長、竹原信一氏(52)が08年の市長選告示後にブログを更新し、市民団体から告発された一件では、起訴猶予になったものの、更新自体は「法定外文書の頒布に当たる」と違法性が認定されているのだ。
この当局の動きを察知したのか、橋下陣営は告示後のツイッター更新を封印。捜査当局との第2ラウンドを期待していた地元マスコミを、ガッカリさせているというわけだ。 .~2011年11月28日以前の記事~
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大阪ダブル選、橋下政策の賛否双方が関連本続々 (読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20111118-OYT1T01150.htm?from=y24h
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大阪府知事、大阪市長のダブル選(27日投開票)に合わせ、市長選にくら替え立候補した橋下徹・前知事(42)の政治手法や大阪都構想の是非を巡って肯定派、批判派双方から本や雑誌が相次いで刊行されている。
売れ行きは上々で、主張を見極めようとする有権者意識の表れとも言えそうだ。
「賛否両論の橋下政策。選挙でどのようにジャッジされるのでしょうか?」
大阪市北区の紀伊国屋書店梅田本店では、こんなメッセージカードを添えて入り口付近に関連本を置く。特設コーナーに20種以上並べる同市中央区のブックファースト淀屋橋店では、同店の最新ランキングで関連本2冊がトップ10に入る。
「肯定本」の代表格は、橋下氏と堺屋太一・元経済企画庁長官の共著「体制維新――大阪都」(文春新書)だ。看板政策に掲げる大阪都構想の狙い、約3年9か月にわたった府政運営の成果や大阪市改革の必要性などで持論を展開している。
一方、現職市長の平松邦夫氏(63)を応援する精神科医の香山リカ氏らは「橋下主義(ハシズム)を許すな!」(ビジネス社)を出版。府内の市長経験者らが執筆した「『仮面の騎士』橋下徹」(講談社)も橋下氏の政治手法などを批判する。
話題を集める背景について、大阪出身の作家、若一光司さんは「今回ほど都市のあり方が争点になった選挙はない。『だれを選んだらどうなるのか』という不安から候補者を見定める材料にしようという有権者が多いのでは」と分析する。
(2011年11月18日21時55分 読売新聞)
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橋下知事「ほぼ事実」…父親が元暴力団報道 (スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20111029-OHT1T00024.htm
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気勢を上げる(左から)松井一郎氏、橋下徹大阪府知事、1人おいて堺屋太一氏
来月27日投開票の大阪市長選で平松邦夫市長(62)を推薦する連合大阪の決起集会が28日、大阪市内で開かれた。毎日放送で平松市長の先輩アナウンサーだった斎藤努氏(69)が、市長選にくら替え出馬する橋下徹大阪府知事(42)を、殺害されたリビアの元最高指導者カダフィ氏になぞらえる過激批判。一方、週刊誌で自身の出自についてバッシングされた橋下知事は「ほぼ事実」と笑顔で認めながらも、中傷合戦には徹底抗戦する構え。双方の対決姿勢がさらにヒートアップしてきた。
橋下氏はこの日夜、堺市内で行われた講演会に大阪府知事選候補予定者で大阪維新の会幹事長の松井一郎氏(47)と出席。亡くなった父親が暴力団員だったなどの週刊誌報道が相次いでいることに関して「時代が違えば鉄砲や大砲。今は週刊誌という武器なんですね。ほぼ事実です」と笑い飛ばす余裕を見せた。
また、“応援演説”した堺屋太一元経済企画庁長官(76)は「週刊誌に同じタイミングで橋下批判が載ったのは霞が関発。大阪都ができて権限がなくなると困る国家官僚がネタを流してるんです」と分析。
橋下氏も「敵はすべての既得権を守りたい勢力。中傷合戦で何が出てくるか。僕は法律に違反したこともカネにまつわる嫌らしいこともありません。お約束します。どういうことやられようが結構ですよ」と“ケンカ上等”の姿勢。平松氏側の過激発言にも動じることはなさそうだ。
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【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】
(334)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111029/bks11102907540001-n1.htm
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『週刊文春』と『週刊新潮』(ともに11月3日号)が揃(そろ)って橋下徹大阪府知事の出自の問題を特集している。
『文春』が「暴力団員だった父はガス管をくわえて自殺 橋下徹42歳 書かれなかった『血脈』」。
『新潮』が「『同和』『暴力団』の渦に呑まれた独裁者『橋下知事』出生の秘密」。
両誌ともほとんど同じ内容で、橋下知事が大阪・八尾市の同和地区に生まれ、父親と叔父がヤクザで父親は自殺、従兄弟が1999年に金属バット殺人事件で逮捕--というもの。
これまで書かれなかった出自のことが、なぜ今? なぜこのタイミングで?
府知事辞任、市長選出馬表明というこの時期を考えると、明らかにネガティブキャンペーンの一環としか見えない。
だいたい橋下知事の出自を問題にすることに何の意味があるのか。
しかも、この件は両誌に先行して『新潮45』11月号で、自らも同和地区出身であることを公表しているノンフィクション作家、上原善広氏がレポートしているのだ。
月刊誌署名記事の後追いという形でしか記事にできなかったところに週刊誌ジャーナリズムの衰弱を感じる。『文春』が上原レポートに一切触れていないのはフェアじゃない。
『文春』ならむしろ、このタイミングで、こういう記事が出て来た背景をこそ探ってほしかった。
両誌とも後味が極めてよくない。
仮名とはいえ『週刊現代』、岩瀬達哉さん(ノンフィクション作家)の連載でグリコ・森永事件の犯人「かい人21面相」に擬せられたミステリー作家の黒川博行氏が先週号『文春』と『週刊朝日』(10/28)で怒りの反論をしていた。記事を読む限り岩瀬さんに分がない。反論が聞きたい。
『週刊ポスト』連載、溝口敦さんの「血の相剋 実録戦後暴力団抗争史」、読み応え十分。さすが蓄積が違う。(『WiLL』編集長)
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石原都知事、橋下氏を「助けに行く」(日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20111126-868759.html
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石原慎太郎都知事(79)は25日、定例会見で大阪市長選候補の橋下徹氏(42)の応援のため、大阪に今日26日に駆け付けることを明言した。応援する理由について「なんでマスコミは橋下君をあんなにいじめるんだろうね。助けにいくんだよ」と怒ったような表情で話した。
これまでは「私が行くほどのものではない」としていたが、「橋下君は、確実に仕事をしている。さすがに独裁者といいだしたときにはビックリしたけど」と翻意の理由を明かした。
またこの日、国民新党の亀井静香代表(75)による石原氏を代表に据えた新党構想が浮上するも、「知らない」と否定。「今後(政界の)シャッフルはあるんだろうが、亀井さんは人を集めて第3極をつくろうとしているのが、違う。坂本龍馬も船中八策という何をするかということを明確にした。政策がなくてはいけない」とダメ出しした。
[2011年11月26日9時0分 紙面から]
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週刊文春と週刊新潮が、橋下徹の父は暴力団員で自殺したと同時に報じたのは10月27日発売号です。さらに週刊文春は翌週橋下徹のお母さんのインタビュー記事まで載せました。
その直前に文春新書から「体制維新―大阪都」を堺屋太一と一緒に出しています。
頭にきたツイッターで反撃すると言いながら、週刊誌が発売された翌日28日にはほぼ事実と笑い飛ばし、応援演説の堺屋太一は「週刊誌に同じタイミングで橋下批判が載ったのは霞が関発。大阪都ができて権限がなくなると困る国家官僚がネタを流してるんです」と分析してみせた。
そして、週刊文春編集長出身の花田紀凱が明らかにネガティブキャンペーンと橋下に同情する意見を述べ、最後は芥川賞受賞以来長きに渡り文藝春秋とは大変親密で最近も文藝春秋から本を出している石原慎太郎が橋下くんがマスコミにいじめられているからと投票日前日に応援に駆け付けた。
…橋下陣営の人たちは、みんな文藝春秋とこんなに仲良しなのに、いったい誰がネガティブキャンペーンを仕組んだのでしょうねェ
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体制維新――大阪都 (文春新書)/橋下 徹・堺屋 太一